5.12 松浦理英子『最愛の子ども』読書会+短編合評会のお知らせ
【概要】
読書会と、短編の合評会を開催します。
第一部が課題図書の読書会で、第二部が参加者の小説の合評会です。
予定は5月12日(土)の昼から、場所は池袋を予定しています。
課題図書は2017年泉鏡花文学賞受賞作、松浦理英子『最愛の子ども』(文藝春秋)です。購入するなり借りるなり、各自入手して、当日はご持参ください。
参加者については、事前に
①「課題図書を読んだ後に書かれた」小説(枚数上限50枚、下限なし)
②提出された作品の感想(字数下限なし)
を提出していただきます。
提出された作品数が多い場合には、感想を書いていただく作品を割り振ります。
それぞれ締め切りは、①5/5, ②5/11を予定しています。
小説は書いて出したほうが得と思われますが、都合が付かなければ、課題図書および他作の感想のみでもOKです。
小説については、枚数上限を50枚とします。下限はありません。
小説の条件は、「課題図書を読んだ後に書かれたもの」という一点のみです。したがって、その小説から得られた何がしかを込めて書かれた小説、たとえばその小説の技法・文体・設定を転用したもの、たとえばその小説の二次創作であれば嬉しいですが、「後」でさえあれば、どのような小説でも構いません。
ただし、別ジャンルの二次創作などはお控えください。
合評会は、端的に、感想の言い合いです。
この小説と課題図書はどう違うか、この小説で躓いている点を、課題図書であればどのように処理しているだろうか、に着目することもあれば、課題図書を離れて話し合うこともあるでしょう。
同様の会を2年前に長野まゆみ『冥途より』で行ったので、私の短編をサンプルとして置いておきます。
書いた作品をどう使うかについては、当然ですが、書いた人間の自由です。
どこかに投稿するなり、ネットに上げるなり、文フリ等の原稿の下地にするなり、好きに使っていただければと思います。
参加費は、レンタルスペースが必要になった場合は場所代÷人数分。人数が少なければ不要、を予定しています。
定員は現時点ではありませんが、募集人数が予想以上に多かった場合は(ないとは思いますが)抽選とします。
これを書いている人間の顔見知りでも、そうでなくても、学生でも社会人でも主婦でも大歓迎です。
私と、+2人は出席予定です。
【参加方法】
novelgathering4096@gmail.comに、3月末までに参加意思がある旨の御連絡をください。
それ以降参加したくなった、およびお問い合わせについても、こちらにご連絡いただければと思います。
ご連絡いただいたメールアドレスに、freemlのメーリングリストを用いて連絡します。
書いていただいた小説や、課題図書・他作への感想についても、メーリングリストのアップローダーに提出します。
①ハンドルネーム(私の知人なら氏名でも可)②小説を提出するかどうか、について記載いただければ幸いです。
あとからやっぱり都合が付いて、小説が出せるようになった、出せなくなった、という場合は、連絡をいただければ大丈夫です。枚数上限を越えそう、という場合についても、ご相談ください。
【余談】
小説を書いて読もう、というコンセプトそのままのイベントです。ついでに、自作の感想をもらいましょう。
もともと私が文芸サークルに居たときに何回かやった会で、そのときは長野まゆみ『冥途あり』や、滝口悠生『死んでいない者』、宮内悠介『半地下』(『カブールの園』所収)といった文芸小説を課題作にしていました。
ひとまずは今回やってみて、手ごたえが悪くなければ継続します。松浦理英子『最愛の子ども』を選んだのは2017年泉鏡花文学賞受賞作だったからで、今後続けるのであれば、同様に文学賞を受賞した小説を課題にする予定です。
文芸寄りではありますが、誰が読んでも読めそうな小説、をひとつの選定基準とします。
たとえば小川洋子、角田光代、川上弘美、よしもとばなな。
ちなみに去年の泉鏡花文学賞受賞作は、川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』です。
作品の感想については、後に残る形として、文章の形でまず送るのが良いと判断しています。以前にやった際はコメントの提出はしなかったのですが、本当にぎりぎりの直前まで読まない、ということになりかけたのもあります。
また、感想を受け取る側についても、あとで思い返すのには声ではなく文章記録のほうが良い、というところです。
なお、どうしても対面する以上、私と顔見知りでない人間は参加しづらいかもしれませんが、個人的には、そういう方にこそぜひ来ていただければ、と思います(実名を明かす必要はありません。HNで呼び合うのはちょっと恥ずかしいかもしれませんが)。一緒に読んだり、書いたりしていければ、と思います。
そんなわけで、よろしくお願いします。